【2009・8/25-30/ 宮崎県立美術館・宮崎市】

 

5年前に撮影した若者の5年後を追いました。今回は5年前と撮影の方法がまったく違います。180度違うといっても大げさではない撮り方です。8×10(エイトバイテン)という大型フィルムカメラで、1枚しか撮りません。撮影意図に合った場所に立ってもらい、フレーミングを決めて、ピンとを合わせ、フィルムを挿入するまでに5分ほどかかります。若者はその5分の間に「撮られる」気持ちが高まり、私は「撮る」覚悟が固まります。レリーズ(シャッター)を持ち、お互いの「気」が頂点に達した時、シャッターを押します。

 

私は全身に電気が走ったような感覚に見舞われ、鳥肌が立つのを感じました。若者たちは一気に開放された顔になり、肩の力が抜けてくるのが分かります。デジタル時代隆盛の今、いたずらに枚数を重ねる撮影手法、気に入らなければ「削除」してリセットする。そんな写真に対する希薄さに危機を感じて今回の撮影手法にたどり着きました。(展覧会メッセージより)

5年後の若者図鑑

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