たこらさるく  「わがまち」いきいきアートプロジェクト(宮崎県立美術館 主催)

【2015年9/9-10/20・制作期間(西米良村 竹原地区)】

【2015年11/1-11/30・展示期間( 同 )】

 

彫刻家 大野匠・鋳金作家 杉原木三・写真家 小河孝浩の3人が宮崎県西米良村の竹原(たけわら)地区にそれぞれの分野の作品を約20日間をかけて制作し、展示した。大野は西米良の杉と檜を素材にして全長3mの彫刻をメインに4作品を制作。杉原は「誕生の鐘」と命名した鋳金作品を制作した。竹原地区に子どもが生まれると、この鐘を鳴らして誕生を知らせるというものだ。また、3人の共同作品として、会場になったアート作小屋の建つ春の平(はんのひら)棚田を見渡す場所にモニュメントを制作した。金属のアームに乗る小石は、竹原の3つの地区から3人がそれぞれの感性で石を拾い、乗せた。左から杉原(竹原中心地区)、小河(元米良地区)、大野(井戸内地区)の順。

 

【むすびかがみ】小河は地区の家庭に眠っていた古い鏡を20枚ほど譲り受け、壁に掛けた。会場として借り受けた古民家から出てきた70年前の障子と向かい合わせに、西米良の風景を「反転」して和紙にプリントすると、その障子に貼った。正像の作品を鑑賞するには古い鏡を覗き込まなければならない。鏡の中には100年近く昔の物もあり、当時この鏡の中に存在した祖先にも現在の村の景色を観てもらおうというもの。

 

【Message from the IRORI】もうひとつの作品は、まず竹原地区の人たち106人ひとりひとりに「たこらさるく!」と叫んでもらいビデオに収めた。次に古民家に設えてあった囲炉裏を掘り起こし、その中に42型の液晶テレビを上に向けて設置。ガラス板を乗せてその上に囲炉裏の灰を敷き、撮り下ろした先のビデオをエンドレスで流し続けた。元来囲炉裏は大家族が集う場所。希薄になった家族や隣人の絆をより意識するためのメッセージが込められている。

むすびかがみ
Message from the IRORI
たこらさるく モニュメント
不均衡な位置に石を置くことによって、新たな均衡を発見する。
宮崎日日新聞
アート里に薫る ①
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宮崎日日新聞
アート里に薫る ③
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アート里に薫る ⑤
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アートな山村
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